英検準1級に何回も落ちる人へ|5回目で合格した私の勉強法【体験談】

また、落ちた。

合否画面の「不合格」の文字を見た瞬間の、あの胃の底が抜けるような感覚。誰にも言えずにそっとブラウザを閉じて、「私、何回受けてるんだろう」と天井を見上げる夜。——この記事を開いたあなたは今、そのあたりにいるのではないでしょうか。

はじめまして、ミナと申します。私は英検準1級に4回落ちました。1回や2回ではありません、4回です。そして5回目で、合格しました。今は40代で、アメリカの州立大学UMGCにオンライン入学して、英語で学んでいます。あの頃の私に教えてあげたいくらい、人生は変わりました。

先に一番伝えたいことを言います。何回落ちても、大丈夫です。恥ずかしいことでも、才能がないことの証明でもありません。ただし——4回落ちた私だから断言できますが——同じ勉強法のまま回数だけ重ねても、合格は近づきません。落ち続けるのには、パターンがあります。

この記事では、私の4回分の不合格の記録を(恥を忍んで)公開し、落ち続ける人の共通パターンと、5回目で変えたことを全部お話しします。長い記事ですが、今まさに折れかけている人にこそ、最後まで読んでほしい内容です。

目次

結論:落ち続ける原因は「勉強量」ではなく「配点戦略」

4回の不合格と1回の合格を経て、私がたどり着いた結論はこれです。英検準1級に落ち続ける人は、努力が足りないのではなく、努力の配分が配点とズレています。

英検はCSEスコア制で、Reading・Listening・Writingの3技能が均等に配点されます。ここで気づいてほしいのは、問題数の少ないWritingは1問あたりの重みが圧倒的に大きいということ。長文読解を1問正解する努力と、ライティングの評価を1段階上げる努力では、スコアへの跳ね返りがまるで違います。それなのに多くの人(かつての私)は、一番時間のかかる長文と単語ばかりに勉強時間を注ぎ込む。——これが「頑張っているのに落ちる」の正体です。

つまり合格への最短路は、「もっと頑張る」ではなく「配点から逆算して、頑張る場所を変える」こと。ここから、私の失敗の記録とともに具体的に見ていきます。

【公開】私の4回分の不合格の記録

まず、私の恥のアルバムからお見せします。「何回も落ちているのは自分だけじゃない」と思ってもらうためのセクションです。

1回目から第3回目まではぶっちゃけ単語力不足です。2級のノリで受けましたが長文がよく読めず大問1の単語力を問う所も半分取れたか取れないかくらいでした💦パス単準1級を何度も回して4回目であと一歩までいきました。

3回目に落ちた時は正直もう無理じゃね?才能無いんじゃない?って悩みました。でも弱点を分析して対策して4回目で惜しかったので5回目では絶対やってやるって気持ちで受けました。

※5回目の結果スクショ

何回も落ちる人の共通パターン5つ|全部、私でした

パターン①:単語を「後回し」にして長文で溺れる

準1級の長文が読めない原因の8割は、読解力ではなく語彙です。単語学習は地味で退屈だから後回しにして、過去問の長文を解いては「難しい」と落ち込む——でも知らない単語だらけの文章は、読解のトレーニングにすらなっていません。単語帳(定番は『パス単』)を最優先・最速で1周し、以降は毎日回すこと。単語は勉強の「あとで」ではなく「はじめに」です。

パターン②:ライティングを「前日に例文を見るだけ」で済ませる

結論で書いたとおり、Writingは1問あたりのスコアの重みが最大の技能です。しかも、正しい「型」を覚えれば最も短期間で伸びる技能でもあります。それなのに対策が一番後回しにされがち。理由は簡単で、自分の答案が合っているか自分では分からないから。ここは添削(人でもAIでも)を受ける仕組みを作った人から順に受かっていきます。

パターン③:長文を「全部読んで」時間切れ

準1級の読解は、合格ラインぎりぎりの人が真面目に全文を精読すると時間が足りないように設計されています。設問を先に読み、該当箇所を探しに行く。段落の先頭文で構造をつかむ。「読む」のではなく「探す」——この解き方の転換をしないまま、速読力だけで解決しようとすると、何回受けても時計に負けます。

パターン④:リスニングを「聞き流し」で対策した気になる

BGMのように英語を流しても、準1級のリスニングは1点も伸びません。効くのは、選択肢の先読み(音声が始まる前に設問と選択肢に目を通す)と、聞き取れなかった音源のシャドーイング。「なんとなく聞く」時間を、「先読み→聞く→聞けなかった箇所を潰す」のサイクルに変えるだけで、正答率は目に見えて変わります。

パターン⑤:二次(面接)対策を「一次に受かってから」始める

一次の合格発表から二次試験までは、わずか数週間。スピーキングはその期間で仕上がる技能ではありません。しかも二次で落ちると、また一次から……ではないものの(一次免除制度はあります)、心は確実に削られます。話す練習は、一次の勉強と並行して細く長く始めておくべきです。これは後述する「5回目で変えたこと」の核心でもあります。

4回目で私が変えた3つのこと

3回落ちて、4回目の受験を決めたとき、私は「同じことをもう1回やっても、同じ結果になる」とようやく認めました。変えたのは次の3つです。

①配点から逆算した計画:残り期間の勉強時間を、Writing>大問1の単語>読解>リスニングの優先順で配分し直しました。

②「解く勉強」から「直される勉強」へ:ライティング・スピーキングにフィードバックをもらう仕組みを講座に申し込んで作りました。(良い課金は近道だと思います。)今ならAIに添削してもらえばいいと思います。私が実際に使ったのは黒坂さんという方のP4という講座でした。

③生活への埋め込み:机に向かう時間を増やすのではなく、通勤=単語、昼=リスニング先読み練習…と時間帯に固定したスケジュールで習慣化しました。

5回目の本番が終わった翌日に英検協会で発表された回答で採点したらギリギリのラインだったので、ライティングが良ければ受かるしダメなら落ちるってことで正式な発表まで緊張して過ごしました。なので1次に初めて受かった時はX(旧Twitter)で嬉しくて絶叫しましたw

技能別|落ち続けた私を救った勉強法

単語:『パス単』を「1周3週間→毎日10分×3回の30分」で回す

単語帳は1周目を丁寧にやりすぎないのがコツです。1語1秒で「知ってる/知らない」を仕分けながら高速で回し、知らない単語だけを2周目以降で潰す。完璧主義で最初の100語に3週間かける人は、だいたい挫折します(1回目の私です)。通勤時間に固定すれば、机の時間を1分も使わずに済みます。

リーディング:「設問先読み→探し読み」への転換

過去問を解くときは、時間を計って「設問→本文」の順で。答えの根拠に線を引き、復習では「なぜその段落に答えがあると分かるべきだったか」を言語化します。全文和訳のような丁寧な復習は、準1級では時間対効果が合いません。

ライティング:「型」を固めて、必ず添削を受ける

意見論述は、序論(立場)→理由2つ(各段落で理由+具体)→結論、の型を固定。使う接続表現・書き出しのテンプレートを事前に自分用に決めておけば、本番は「考える」量が半減します。そして2024年度のリニューアルで追加された要約問題は、「本文の言い換え(パラフレーズ)」の練習が肝。本文の表現をそのまま写すと評価されないため、同じ内容を別の語彙で言い直すトレーニングを過去問・サンプル問題で積んでください。

そして何より、書いた答案は必ず誰かに直してもらうこと。自己採点できない技能に独学で挑み続けたのが、私の敗因の中核でした。

リスニング:先読みの「儀式化」とシャドーイング

音声の説明が流れている間に選択肢へ目を走らせる——この先読みを毎回の儀式にします。過去問で間違えた音源は、スクリプトを見ながらのシャドーイングで「聞こえなかった音」を口で再現できるまで潰す。聞き流しの100時間より、この潰し込みの10時間です。

二次面接:「一人で準備できない」と認めるのが第一歩

二次はナレーション(4コマ)と質疑応答。対策の本質はシンプルで、「英語で意見を言う」行為への慣れです。模範解答の暗記では、追加質問(2024年度から話題導入文つきの意見質問も)に対応できません。ここだけは、生身の相手との練習量がものを言います。家族相手でも、オンライン英会話でも、スマホの録音相手でもいい——「声に出して意見を言った回数」だけが、本番の沈黙を減らします。

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「何回も落ちる自分」との付き合い方

最後に、勉強法よりも大事かもしれない話をします。

英検は年に複数回あります。つまり、落ちても人生は終わりません。CSEスコアで見れば、不合格の回にも数字は動いています。合否という白黒の結果の下で、あなたのスコアは少しずつ、確実に積み上がっている——4回落ちた私のスコア推移が、まさにそうでした。不合格は「ゼロ」ではなく「未達」です。この2つは全然違います。

それから、受験回数は誰にも報告義務がありません。履歴書に書くのは「英検準1級」の5文字だけ。5回かかっても1回で受かっても、資格の価値は1ミリも変わりません。むしろ、何回も立ち上がった経験は、資格そのものより価値のある証明だと私は思っています。現に私は、その粘りだけを頼りに40代でアメリカの大学に入りました。

だから、今日落ち込むのはいい。でも、次の申込みボタンだけは押しておきましょう。締切が、あなたをもう一度机に戻してくれます。

合格したその先へ|準1級でも「話せない」は普通です

夢を壊すようですが、正直に。私は準1級に合格した日も、英語で雑談ひとつできませんでした。試験の英語と、話す英語は別の筋肉です。でもこれは絶望ではなく朗報で、準1級で積んだ語彙・文法・読解力は、話す練習を始めた瞬間に一気に「使える資産」へ変わります。合格はゴールではなく、最高の助走です。

私はいま、その助走を活かしてビジネス英会話の練習を毎日続け、アメリカの大学で英語の授業を受けています。4回落ちていた頃には想像もできなかった場所です。合格後の学習の続け方は、別の記事で詳しく書いています。

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よくある質問(FAQ)

Q. 何回目の受験まで頑張るべきですか?

A. 「受かるまで」が答えですが、条件があります。毎回、前回と何かを変えること。同じやり方の再受験は回数を消費するだけです。変える点を1つ決めてから申し込んでください。

Q. 準1級は社会人だと何時間くらいの勉強が必要?

A. 現在地によりますが、2級レベルからなら数百時間規模が一般的な目安です。ただ「総時間」より「毎日触れる仕組み」のほうが重要で、通勤・昼休みのスキマで毎日90〜120分を積むほうが、週末のまとめ勉強より確実に伸びます。

Q. 一次に受かって二次で落ちました。一次からやり直しですか?

A. いいえ。一次合格には免除制度があり、所定の期間内の再受験では一次が免除されます(条件・期間は必ず英検公式サイトで最新情報を確認してください)。二次対策に集中できるチャンスです。

Q. 40代からでも準1級は取れますか?

A. 取れます。私が証明です。むしろ大人は「配点から逆算する」「仕組みで解決する」という戦略的な戦い方ができるぶん、学生より有利な面すらあります。

Q. 何回も落ちていることを、周りに言えません。

A. 言わなくていいんです。受験回数は誰にも報告義務がありません。ただ、もし信頼できる人が一人でもいるなら、宣言すると締切効果が生まれます。私の場合、この「言えなさ」が一番の孤独でした。だからこの記事を書いています。

まとめ:あなたは「落ち続けている」のではなく「近づき続けている」

長い記事を最後まで読んでくださって、ありがとうございます。要点をまとめます。

  • 落ち続ける原因は勉強量ではなく、配点とズレた努力の配分
  • Writingは1問の重みが最大。「直される仕組み」を作った人から受かる
  • 単語は最初に高速で。長文は「探し読み」へ。リスニングは先読みの儀式化
  • 二次対策は一次と並行して。「声に出して意見を言った回数」がすべて
  • 不合格はゼロではなく未達。CSEスコアは確実に積み上がっている

4回落ちた夜の私に、この記事を届けられたらと思いながら書きました。あの頃の私と同じ天井を見上げているあなたへ。あなたは落ち続けているのではなく、近づき続けています。次の回の申込みボタンを押すところまでが、今日のノルマです。それさえ済めば、あとは一緒に、頑張る場所を変えていきましょう。

※体験・感想は筆者個人のものです。試験形式・免除制度・日程などの最新情報は必ず英検公式サイトでご確認ください。

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